入り口に並んで、どこかいかついおじさんの横を通り「話しながら食べるなんて」という視線を浴びて…そんなイメージをラーメン屋に持つ方もいらっしゃるでしょう。

今回紹介するラーメン屋は、注文システムからラーメンが茹で上がって運ばれてくるまで、様々なところが面白かった(そして、店のつくりが非常に良いと感じた)。せっかくなので、ブログに書いてみます。

  1. クレームが味を台無しにする⇨間違えやすいところは最初から電子注文に。
  2. 待っている間も楽しめる雰囲気の店内。
  3. さりげなく味の感想などを求める、フィードバックシステムの完備。

目次

間違えやすいところを電子注文に

このラーメン屋での注文の流れは

  • 入り口の券売機で食券を購入する
  • 食券に印刷されているQRバーコードを各カウンターに設置されているiPad注文システムのカメラにかざす
  • 味の濃さや麺の硬さ、からさをipadで入力し注文ボタンを押す
  • できあがると移動式テーブル(くら寿司などでも採用されている、回転寿司のカスタムオーダー品を運ぶベルトコンベアー)でラーメンが目の前に届く

という流れになっています。

この中で店員が何かをするということはありません。何か困ったことがあれば尋ねてね!というレベルです。

これでは接客も何もなく冷たい感じが…と思われるかもしれません。しかしながら、このお店では内装にこだわることによってその冷たさを払拭し、さらには面白い、という感じすら思わせるようになっています。

店内にある[にぼし]の種類を紹介するボード

煮干しというとスーパーで販売されているものを想定します。特に種類なんてこだわらないで購入するケースもあるかもしれませんが、煮干し専門店のこのお店では[こんな煮干しもある]といった形でほぼ全ての座席の上に煮干しの種類を掲出しています(これがまた味があってよかったです)。待っている間にこうしたボードをみると、煮干しに対してなぜか愛着が湧いてきます(干しちゃってる時点で申し訳ないことしちゃったな、なんてちょっと思ったりもしましたが!笑)

この前座があるから、ラーメンが出てきて「煮干しクサい!」と思っても、なんだかおいしそうな感覚になります(そして、本当においしかったです。ごちそうさまでした。)

いかがでしたでしょうか。店内に商材に対する親しみやすさを前面に押し出していくという戦略は、すぐにでも考えて実行できそうなアイディアです。何かしら店舗経営などに役立てられそうなところがあれば、ぜひ参考にしてみてください!

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