近頃、中国のアリペイを筆頭に、日本でもPaypayやLine Payなどが普及している、QRコード決済。事業者が乱立し、複数のQRコード決済を一店舗に入れようとすると「これって何Pay?」と混乱が発生するケースも多くありませんでした。しかし、その事態も「JPQR」なるものの導入により、ようやく解消されようとしています。
そこで今回はあまり現時点では知られているとはいえない「JPQR」について、まとめてみました。
目次
JPQRとは
JPQRとは、総務省が中心となって進めている「すべてのpayが使える万能QRコード」と考えていただければよいのでしょうか。JPQRを店頭に掲示しておいてLINE payやPaypayと決済契約を行うことで、お客様がすきなQR決済事業者のアプリでコード読み取りを実施、事業者への送金を行うことができます。
これにより、今まで必要だったPaypayスタンドやLINE payのqrコードが表示されたスタンドなどを1つにまとめられ、見た目が非常にコンパクトになります。
各QRコード決済事業者へのメリットは
それでは、このJPQR導入によって事業者にどのようなメリットがでるのでしょうか。考えてみると、以下のようなメリットがこの施策によって発生すると考えられます。
- 加盟店が「どのQRコードを導入すれば?」と悩む必要がなくなる(現状アカウント作成が無料であり、JPQRを設置すれば料率と利用者数をみて契約先の増減が可能になる)
- 中小の決済事業者にとって、JPQR設備が導入されている施設に対する営業がしやすくなる
逆に考えると、以下のようなデメリットがあるのではないでしょうか。
- 決済代行事業者の間が利用者数のみによって計測されるようになり、差別ポイントが少なくなる
- JPQRを読み取った際にでる複数のPayの選択肢から、お客様が本当に使いたい手段を選択し使用する必要がある(オペレーションミスが発生しやすい状況が発生する)
注意点:全ての事業者が参加するわけではない
JPQR自体の導入(各事業者からの提供開始)は、2019年8月から順次とのことですが、事業者によってPayはPayでも「利用者によるコード読み取り式」での対応開始日と「加盟店側によるコード読み取り式」での対応開始日が大きく異なる場合があるので、注意が必要です。
また、PayPayは導入事業者には入っていないので注意が必要です。JPQR加盟事業者がどこか?は下記のページから確認することもできます。