どうも。今回はアプリケーション開発を行っていく上で大切な事について考えたことをまとめてみたいと思います。

目次

1 ターゲットユーザーは誰か(そして、どんな端末を使用しているか?)

これは具体的にはペルソナをしっかりと設定しましょう、という内容になります。
例えば、Hubspotというサービスのペルソナは以下のようなものだと言います。

  • プロのマーケターで、役職あり(役員、ディレクター、マネージャー)

  • 25-500人の従業員を抱える中規模企業

  • 小規模のマーケティングチーム(1-5人)

  • 商学部卒、バブソン大学出身のMBA保有

  • 42歳で6歳、10歳の子供が2人
    https://www.leadplus.net/blog/persona.htmlより引用

実際にはもっと細かく設定しています。上のリンクから詳細をみてみて欲しいと思います。

そして、ここで考えたいのが「どんな端末を使用しているか?」です。
え?Androidじゃないの?iPhoneでは?様々な意見があるかと思いますが、40歳くらいの女性を街中でみていると携帯電話というと以下のような形が多いように感じます。

  • iPhone SE(小さいiPhone。Plusではない)
  • Android(あまり大きくない。Xperiaもいるが、ディズニー携帯などの人もいる。大きい携帯は望んでいないように感じる)
  • iPadユーザーは電車の中などでは見かけない

以上から導かれるのが「小さい携帯電話でみやすいコンテンツにしなくてはならないし、緻密なデザインでピンチイン/アウトするようなコンテンツはきっと主婦層には受け入れられないだろうということです。

以前はガラケーという良くも悪くも画面サイズ・スペックが似通った携帯でしたが、現在は(買い替えが少ない世代などは)AndroidのOSの話も含めて、じっくりと考える必要があるのではないでしょうか。

2 どんな生活をしているか(そして、どんな情報の消費の仕方をさせたいか?)

先ほどは携帯電話の端末が多様化しているということを書きましたが、では、そもそも携帯電話での情報確認を求めているのだろうか?というのがここで指摘したいポイントです。たとえば、携帯電話ではなくスマートディスプレイやスマートスピーカで情報の取得を行うようなケースはないのでしょうか。そもそもスマートフォンではなくPCや雑誌で情報収拾をしているのでは?デジタルサイネージは?
ここまで考えて初めて、アプリケーションのプロモーション方法やWEBアプリ/モバイルアプリのどちらをリッチクライアントとする必要があるか?を検討する事ができるような気がします。

そしてPCの場合は、ブラウザがInternet Explorer / Google Chrome / Firefox / Edgeなど色々あるのを考えから勝手に外さないように(実際にローンチした時にはInternet Explorerだけ対応していないJavascriptスクリプトがあることに気がつき、非常に苦戦しました。)

3 内部のデプロイの環境はしっかりできているか(そして、どのような手順をおって正式版をリリースするか?)

1と2は「使う人のことを考えてよく使うデバイスで使いやすいようにサービス設計をしましょうね」という話でしたが、内部のデプロイの環境はしっかりできているか、という点は全く異なるポイントです。

特に、初めてアプリをリリースする人に対しては「ちゃんとある程度は検証してからアプリをリリースしましょう!」ということを言いたいです。
たとえば先ほども触れた「Internet Explorerで動作ができない」というのは、実際の本番環境にデプロイせずとも本番サーバーのレプリケーションにアプリケーションをdeployすることで検証はできたはずです。これは個人で開発していようが団体で開発していようが付きまとう問題です。
めちゃくちゃ大切なのでもう一度。本番環境と同じOS構成の環境を必ず作成して検証するようにしましょう!

※AWSのElastic Beanstalkなどのサービスでは、環境のレプリケーションを簡単に作成する事ができるサービスがあります。これで1時間だけレプリケーションを作成し、検証が終わったら環境ごと消す、というような運用にすれば(クラウドだからこそできる)必要な時にだけ必要なコストをかけて検証をする事ができます。

最後に:使いにくいアプリはやっぱり使いにくい:ベータ版リリース機能(Test FlightやGoogle Play βリリース)を使いこなそう!

いかがでしたでしょうか。ここまでリリースを行うに当たって考えなくてはならないポイントをざっくりとではありますがまとめてみました。

最後に触れたいのが、1〜3で検証した道筋と結果を必ず何かしらの形で残して、検証まで行う事が大切だという事です。検証というくらいですから、実際にどんなユーザーが使用してどれくらいのアプリがクラッシュ(強制終了)を経験したか?を数的根拠を元に話す必要があります。

そのために、検証環境(βユーザー)を利用することをお勧めします。これを使用すれば、どんな端末にアプリがインストールされ、どのようなバグがあったか?本番リリース前にある程度知ることができます。

幸い、iOSもAndroidもこれを検証する仕組み(iOS: TestFlight、Android: Google Play開発者サービス ベータ版リリースがあります。
ぜひある仕組みを有効活用して、よりユーザー満足度の高いアプリを作り上げていきましょう!

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