訪日外国人が増えるということであちこちで整備されるようになった「WiFi(無線LANアクセスポイント)」。気がつけば「Japan Connect WiFi」や「Docomo WiFiスポット」など、そのWiFiスポットの数は非常に多くなってきました。
せっかく店舗WiFiを提供するのだから店舗HPをPRするようにしたい!といった需要も、これからだんだんと出てくるのかもしれません(HPであればあらかじめ翻訳させたホームページを表示させることもできるので、外国人の方にもPRできるのです)

そこで、メジャーな割に知られていない店舗WiFi機能についてまとめてみました。

目次

まずは基本的な仕組みから

店舗WiFiに接続すると、まずユーザーは「接続するための情報をください」とWiFiスポットにたずね、WiFiスポットは中央のセンター(ルーター)に情報を渡すよう要求します。
※WiFiスポットとルーターは同じのことが多いです。

すると、ルーターからは「情報を渡すために認証情報をください」とユーザーに要求します。

ユーザーのデバイスは、店舗のHPを開きユーザー認証の機能を表示します。

この手順の③で表示されるのが、いわゆる「WiFiに接続すると出てくる店舗のWiFI画面」です。

構築方法は2つ:機能付WiFiスポットを買うか、プロパイダに依頼するか

では、2つの構築方法を見ていきましょう。

①機能付きWiFiスポットを買う


実は、ホームページを表示させる機能のみを搭載したWiFiスポットは市販されています。

・Planex社 MZK-MF300N3 http://amzn.to/2vAn9yq

Planex社製のものはリダイレクト機能でHPを表示させるのみですが、認証等もいらない・利用時間に制限をかけなくてもいい・PRページを表示させられればいいといったケースでおすすめです。

②プロパイダに頼んで構築する方法

携帯電話会社(Docomoやau)では、WiFiスポットの設置を受け付けています。

Docomo:DoCoMo WiFiスポット https://www.nttdocomo.co.jp/service/wifi/docomo_wifi/
au:au wifiスポット
Softbank:Softbank スポット

なお「個人商店を含む個人のお客様および、地下の場所
や15人(席)未満となる待合スペース、飲食スペースをお持ちの法人の
お客様では、ご対応を行っておりません。」(http://pcnishiya.exp.jp/blog/?p=98より引用、au WiFiの設置基準)という話もあり、大規模な店舗ではない場合には導入できないケースもあります。

そこでおすすめできるのが以下の3つのサービスです。

・Buffalo社製「FreeSpotセットアップキット」

かって設置すればすぐに終わる、そのお手軽さが売りのWiFiスポットです。
セットアップキットはBuffalo社から発売されており、値段は20000円ほどからと少々高めです。
しかし必要な設定がすべて完了していること、またそれ以降の月額費用も発生しないことが大きなメリットとなっています。

・NTT東日本提供「ギガらくWiFi」 https://flets.com/gigarakuwifi/

ギガらくWiFiは、NTTがセットアップするWiFiサービスで、月4000円ほどから使用することが可能です(別途インターネット費用。合計で月1万円くらいからト考えていただければと思います)。

このWiFiサービスのおすすめポイントは、NTTがサポートしてくれるというところと、Japan Connected WiFiに加盟できるところでしょう。
知名度も高く、WiFiマップなどにも掲載されるので認知度UPが期待できます(注:このサービスで接続できるのは外国人のみです。日本人の方向けにはJapan Connected Free WiFiは提供できません※日本人向けのWiFi設定も、もちろんNTTが設定してくれます)

・FON Free WiFi スポット http://fon.ne.jp/shopwifi/


Fonは「WiFiスポットのシェアリングサービス」といえばいいのでしょうか。自宅やオフィスにFONを設置している人ならお互いのWiFiスポットを利用できるというシェアリングサービスです。2000年頃サービスが始まり、現在では世界で2000万人以上が使用しています。設置方法は簡単で、FONのWiFiルーターを購入してインターネットに接続するだけです。

HPのリダイレクト機能(Facebookでのログイン)ももちろん、接続した人の国籍情報などの分析機能がついているので、来店者属性の把握が簡単にできるのがおすすめポイントです。

もちろん、FONのWiFiマップにお店のWiFiスポットが表示されるので、来店を促すことも可能です。

おわりに:WiFiスポットが遅いと言われたら?

いかがでしたでしょうか。ここまでいろいろなWiFiスポットサービスについて見てきました。
中規模な店舗であれば、ここまでで触れた内容で対応できるかもしれません。しかし、もし多くのお客様から「遅い」というクレームが来たら?より詳細なお客様の情報を取得したいという声が出たら?そんなときには、ここで触れた内容で対応できないということも考えられます。

そこで、そんな時の対策について、次の記事で触れてみることにします。

 

「WiFiスポットで店舗HPを表示させる方法」に1件のコメントがあります

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