新型コロナウィルスの蔓延が進み、飲食店をはじめあらゆる業界で時短営業を実施したり、場合によっては休業したりするケースが相次いでいます。では、飲食店として営業しなければ、そのスペースを閉じていなくてはならないのでしょうか。

ここで提案したいのが「スペースシェアリング+UberEatsなどでの弁当配達」です。電車に乗らずに通勤・通学できるような、住宅地にある駅(三鷹駅や大宮駅など)では、都心への通勤はしないけれど集中できるスペースが欲しい、という需要が高まっているとも言われています。

そこで今回は、空き店舗や空いているスペースを貸し出す「スペースシェアリング」について、開始に必要なもの、また他業種でどのような形で運営しているのかを紹介します。

目次

スペースシェアリングで必要なものは「必要なビジネス環境(WiFi/電源コンセント)」のみ!

コワーキングスペースというと何か難しく聞こえますが、スペースに入る鍵と、必要なビジネス環境が整備できていれば、最低限運用することが可能です。

私が過去に利用したコワーキングスペースとその設備について、例を挙げると…集中できない時によくお世話になっていたのが、大宮駅東口にあるコワーキングスペース7F(大宮駅東口徒歩1分)です。建物はそこまで新しくなく入るまでは不安な部分もありますが、中はしっかりとリノベーションされており、1人で集中できるブースや会議スペースが設置されています。

このコワーキングスペースにある設備は色々ありますが、基本的な物でお伝えすると、

  • 机と椅子
  • 各デスクへの十分な数の電源タップ(1席あたり2は当たる計算)
  • ウォーターサーバー(ドリンクサーバー)
  • iPhoneやAndroidスマートフォンの充電ケーブル、USBハブ
  • モニタの貸出
  • 会議室の貸し出し(プロジェクタ付)

がありました。

ただし、モニタは半数以上の人は使用していなかった気がします。というのも、自宅では落ち着いてできない資格試験や受験の勉強、ノートパソコンの持ち込みで1画面で作業される方も多くいらっしゃるためです。また勉強されている方がいることを考えると、個人向けにスペースを貸し出す場合は会議室の貸し出しは不要かもしれません(防音の効いた個室を用意するのは現実的ではありませんので、会議室利用を省いて個人向けにフォーカスするのもいいと思います)

それを考えると、一時的にコワーキングスペースにするのに必要なものとしては

  • 机と椅子
  • 各デスクへの十分な数の電源タップ(1席あたり2は当たる計算)
  • ウォーターサーバー(ドリンクサーバー)

だと考えられます。

つまり、ウォーターサーバー(ドリンクサーバー)以外のものは普段の飲食店経営で使用しているものを流用すればいいだけであり、大きな投資をしなくても手軽にスタートできます

※ウォーターサーバーはなくてもコワーキングスペースとして貸し出せますが、経験上、ちょっとした飲み物を作れるスペースがある方が(利用者目線では)集中力が高まり、居心地がいいために結果的に利用時間が長くなる傾向があります。

※WiFiの準備については、すでに店舗にインターネットを引いている場合にはアクセスポイント(無線発信機)を設置することで対応可能です。
WiFiスポットで店舗HPを表示させる方法

スペースシェアリングはどんな形がある?貸出形態別の3サイトを紹介します。

事例1(店舗丸ごと貸出):Webサイトに登録するだけでOK!コインパーキングと同じように1時間〜利用時間を設定できる、店舗丸ごと貸し出しの「スペースマーケット」

www.spacemarket.com

スペースシェアリングとして有名なサービスとして「SpaceMarket」があります。このサービスは主に会議室や賃貸の空き室を一時的なイベント会場や女子会の会場として貸し出すというビジネスモデルで役立てられています。2018年ごろからスペースマーケット社は、ホテルの宴会場やレストランなどを一時的なイベントスペースとして貸し出すモデルを開始しており、今では部屋に限らず店舗の貸し出しなども行っています。

また、貸し出しに当たって条件を設定することもできますので、例えば「厨房には立ち入らないで欲しい…」といった条件を利用者にリクエストすることも可能です。そのため「勝手に厨房が使われた」「備品が壊された」といった被害もなく、安心して貸し出すことが可能です。

万が一の事故の際に不安…という場合には、この機会に店内防犯カメラを設置するのも一案です。レジ金が合わなかった際の不正の摘発はもちろん、万が一の際の酔客や強盗を証明する材料にもなります。

防犯カメラの選び方①ネットに繋がるカメラではなくクラウドカメラ。罪が起きた時に使えるカメラを探そう

事例2(座席別・複数の個人宛に貸出):居酒屋の昼間の空き時間・スペースを活用!短期間からの時間利用も可能なコワーキングスペース「CoinSpace(コインスペース)」

https://coinspace.jp/shopowner/

CoinSpace(コインスペース)は、自動車で使用するコインパーキングと同じように、短時間の利用(1時間〜や15分〜)あたり100円〜の料金でスペースを提供できる、コワーキングスペースのシェアリングサービスです。

専用のiPadアプリケーションが運営元から提供され、コインスペースのWEBサイトを通じてコワーキングスペースの利用者を集うことができます。あくまで空きスペースを提供するモデルであり、期間限定での運営とすることも可能なので、緊急事態宣言などで売り上げが落ち込むのを補填する策として検討してみるのはいかがでしょうか。

事例3(店舗内ではなく屋外スペースを貸し出す):店舗前の空きスペースにキッチンカー。ちょっとしたスペースを利用者に貸し出せる「軒先」

https://business.nokisaki.com/

軒先ビジネスは、店舗前のアプローチ部分や使っていない駐車場など、ちょっとしたスペースをレンタルスペースとして貸し出すことができるサービスです。もちろん集客は軒先が実施するため、飲食店側としては何か販促をやる、といった必要もありません。

いつでも・どこでも働ける社会へ。「ピンチをチャンスに」変える機会として考えて

いかがでしたでしょうか。未曾有のピンチと言われている2020年・2021年ですが、この2年は「会社に行かないと働けない」「会社の顔色を24時間365日伺いながらの生活」への終焉のきっかけになっていくのではないかと考えています。
そうして普段の仕事以外の活動(NPO活動や副業、趣味の拡充など)によって得られた経験値を本業に戻すことで、よりクエリエイティブな社会が生まれてくるものと信じています。

これを機に、社会全体として、より「いつでも」「どこでも」働ける社会を実現してみませんか。

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