ビジネスを始める上で、今の時代メールアドレスと電話番号は最初に整備しておきたい物です。メールアドレスは、Gmailのようなフリーメールアドレスではない物を用意するのは、実は月1000円台で可能です。
そこで今回は、ユーザー数が増えても値段が変わらない「WEB+メール」のレンタルサーバーのうち、信頼性が比較的高くおすすめできるメールサーバーを紹介します。

目次

メールサーバは、ダメなメールサーバもある

レンタルサーバー事業者はいくつもあります。有名なところではロリポップ!レンタルサーバーMUGENレンタルサーバエックスサーバーなどがあります(このWEBサイトも2021年初現在、ロリポップで運営されています)。WEBサーバーのサービスとしてはこれらのレンタルサーバーはSSDを使用しておりスピードの速いのですが、メールサーバとなると信頼性が落ちることがあります。注意してみるべきポイントについて、2点紹介します。

SPAMに対する対応がしっかりしているか?独自IPアドレスを付与されているか?

普通のメールですら受信者側で迷惑メールと判定されるケースも。共有サーバにはリスクも多い

共有レンタルサーバを利用する場合、送信メールがSPAMとして判定されてしまい相手先に正常に届かない、というケースが稀にあります。
私が過去に経験したのはお名前ドットコムメールサーバーですが、共有メールサーバの特性上、原因をすぐに取り除くことが難しいのが現状だという説明を受けました。

今までの経験上、メールの送信に587ポートの使用(暗号化なし)を推奨しているサーバー事業者は、メールサーバーに独自ドメインが適用されておらずメールサーバーの管理体制に問題があるケースがあります。メールの設定方法の画面を事前に確認し、メールの送信で465ポート(SSL/TLS)での暗号化送信が推奨されているメールサーバーだとパスワードの搾取などのリスクが比較的小さく、安心できると考えられています。

メールが届かない?自分が「SPAM」扱いになる「共有メールサーバー」利用のリスクとは

メールアドレスごとにどれくらいの容量が使用できるのか?

従業員の中にはメールを使う人、あまり使わない人がいて意外とばらつきが多い

レンタルサーバーの容量をWEBページで確認すると、100GB以上となっているケースが多いですが、これらの容量の全てをメールサーバーとして利用できないケースは往々にしてあります。例えばロリポップでは1ユーザー3GB以上は保存できませんし、お名前ドットコムレンタルサーバーでは全体の1割(例:500GBプランなら50GB)までを共有で利用することしかできません(450GBはWEB領域またはFTPでのファイル共有の目的にのみ使用できます)。

これらの情報はあまり表に出てこないのですが、プラン一覧のページを確認しメールサーバーでの利用可能な領域はその中のどれくらいなのか?をしっかりと確認することをおすすめします。

おすすめのメールサーバー3選

ここでは、上記の2点に注視しメールサーバーを3社、ご紹介します。

さくらのレンタルサーバロリポップエックスサーバー
月額利用料524円500円900円
サーバー容量
(内メール利用可能領域)
100GB
(100GB)
250GB
(2GB/人)
200GB
(5GB/人)
利用可能ドメイン数200個無制限無制限

さくらのレンタルサーバー

さくらのレンタルサーバー
https://www.sakura.ne.jp/

業界でも速い段階からインターネット事業を展開しているさくらインターネットが運営しているレンタルサーバーです。さくらのレンタルサーバーの最大の特徴は、ユーザーが任意のユーザーに任意の容量を割り当てることができることです。サーバーの容量を有効に活用できるため、多くのユーザーが利用するようになった場合でもどのユーザーにも大きな不平を持たせることなく継続的にサーバーを利用できます。

ロリポップ

ロリポップ
https://lolipop.jp/

安価なプランで提供しているWEBサーバー業者として有名です。メール容量は一人2GBと少々少ないですが、SSDを利用した高速なWEB表示を実現しています。メールサーバをGoogle・Microsoftのものを使用する場合、また1人で(個人事業主に近い形で)サーバーを利用する場合、またメールを使用せずWEB専門として利用するにはおすすめのサーバーです。

ロリポップ

エックスサーバー

エックスサーバ
https://www.xserver.ne.jp/

日本で一番多く利用されていると言われるサーバーです。常にサービスの改善に取り組んでおり、近年ではSSDの中でも高速に通信できるm2接続を採用しています。
個人別に容量を1〜5GB程度で設定できるため、利用の多いユーザーと少ないユーザーで分けてサーバーの利用容量を割り当てることができ、サーバーをフル活用して利用することが可能なサーバーです。
WEBの表示速度とメールサーバーの運用柔軟性を考えても、若干高価ではありますが十分におすすめできるサーバーです。

エックスサーバー

用途に合わせて最適なサーバーを。サイトの引っ越しも専門業者に依頼することが可能です。

いかがでしたでしょうか。表面上はどのメールサーバーも似ていて、よくわかりませんが細かくみるとメールサーバーの運用、という面ではさまざまな違いがあります。メールでは使えないがWEBでは柔軟に使えて非常に良い、というサーバーもありますので、ぜひ皆様の運用にあったサーバーを選定してみてください。

※なお、WEBページ(Wordpress)の移行を伴う場合、プロでない限りは専門業者にサーバー間引っ越しを依頼するのがおすすめです。

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