Appleが2016年に発表したiPhone7からは、ついにNFC(いわゆる「おサイフケータイ」)の機能が搭載され、EdyやSuicaといった電子マネーが多くの携帯電話で使用可能となりました。
これでおサイフケータイ向けの決済を導入すればお客様の便利だよね!と言いたいところですが、現在のPOSレジのトレンドなどを考えると別のアプローチを検討することも可能なようです。
そこで、今回は一般の店舗でも使用できるキャッシュレス決済についてまとめました。
目次
キャッシュレス決済には3つ:決済を現金なしで行うか、クーポン形式で行うか、QRコード決済で行うか
キャッシュレス決済と一言でいっても、実は2つの方法が大別してあることに気がつきます。一般的に言われるキャッシュレス決済は、現金を持ち歩いていなくてもスマートフォンや各種カードから代金を支払うような決済システムをさします。クレジットカードやテレホンカード、そして先述したSuicaやEdy, IDなどの電子マネーが該当します。
しかしながら、ネットショッピングなどで使用されるクーポンコードを用いた決済も実はキャッシュレス決済の一つと言えます。イベント情報の配信、チケット販売代行サービスを展開しているPeatixは、インターネット上で決済を行い実店舗(イベント)ではQRコードを提示するだけで簡単にイベント会場へ入ることができます。
またグルーポンやくまポンなどのクーポンサイトでは、飲み放題コースなどのコース料理をオンライン決済でチケットという形式で事前に購入し現地ではグルーポンを使うだけ、なんてものもあります。
現在扱っている商材などによって、どのようなキャッシュレス決済を採用するか?をしっかりと考えることが大切となっているのかもしれません。
決済手段(1)現金なしの決済方法
現金なしの決済方法は、2つに分類されます。
・プリペイド型(前払い式、プリペイド式)
・ポストペイ型(クレジットカードに買い物の都度請求が行く。チャージ不要)
プリペイド型の代表例としてはSuica, Edy, スターバックスカード、ポストペイ式のものの代表例にはID, QuickPayがあります。
(実は、ドトールやプロントなどを含め、多くの店のカードはプリペイド式です。それは0円になるまでカードが使用されることは少なく、チャージ残額でチャージ金額として失効したものがそのまま店舗の収益となること、また大きな囲い込み効果が見込まれることが挙げられます。)
一般的な店舗が導入できるものというと、やはり電子マネーとクレジットカードに限られてくるのでしょうか。代表的なサービスとしては、以下のようなものがあります。
KAZAPi(カザッピ) http://www.kazapi.com/houjin/
安い金額で手軽に導入できるようにというコンセプトで開発されたというこの製品は、なんとEdy, Suica, iD, QuickPay, WAON, nanacoとほぼ全ての電子マネーに1台で対応してしまいます。
Airペイ https://airregi.jp/payment/
クレジットカード決済と電子マネー決済の両方に簡単対応します。
iPadレジとして定評のあるAirレジとの連携も可能となっており、会計のスピードアップなどにも効果が期待できそうです。
決済手段(2)クーポンでの決済
Peatixやくまポンなどがこの分類に入ります。クーポンでの決済の特徴は「来店前に決済が完了する」という点ではないでしょうか。そのため、来店時のお客様のメリットを増やす、という話より一歩進んで、来店前に食べたいものなどをきめてもらう・常連ではないお客様に対して店を使用していただくきっかけになる、といったメリットが出てきます。キャッシュレス決済は決済金額の数パーセントが手数料として取られることが多いですが、このクーポン方式は手数料は高いものの広告費として考えることができるのが一つのメリットでしょう。