社内でお菓子や飲み物が買えるようにしている企業は多くあります。楽天では自販機があるほか、社員食堂が設置されている場所まであります。また日本系企業でも職場のフロアに自販機がある、という会社は少なくないのではないでしょうか。こうした飲み物を購入する場所には人が集まり、対面での仕事とは少し違った切り口でのコミュニケーションの場として社内コンビニは飲みニケーションに代わるものとして注目されています。しかし、どの企業もこうした施策ができる場所にあるのかといえばそうではありません。
そこで今回は、そんな社内コンビニを自社運営する方法について、紹介します。

目次

社内コンビニに必要なもの

社内コンビニに必要なものは、端的に言えば以下の3つです。

  • 貯金箱
  • お菓子置き場
  • 棚卸用の台帳

基本的には、プライスカードの横にお菓子を置いておき、そこに書かれている金額を社員が貯金箱にいれる…というのがオーソドックスな考え方です(もっとも、貯金箱の代わりにPaypayやLINE PayなどのQR決済スタンドを置いているケースも多くなってきました)。
売上/収益については、以下の流れで計算します。

  • 売上:貯金箱の中身にはいっていた金額 – 種銭(おつり用。2000円くらいで十分です)
  • 原価:前回補充完了時の在庫 – 集金時の在庫
  • 粗利:売上 – 原価

しかし、実際には「原価」の考え方は少々複雑になりがちです。例えば、14個入りのチョコレートアソート(200円/袋)を1本20円で販売したらどうでしょうか。1本あたりの原価は15円弱ですが、社内で帳簿をつけるときには「チョコレート1袋」との記載になります。つまり、厳密な原価を台帳にそのまま記録することはできずちょっとした仕組みが必要になります
また、セール品を購入した時の値段、ロットをまとめて購入した時の値段…など考えなくてはなりませんし、
棚卸の手間も、無視できないほどかかります(バーコードで読み取り…というより、紙ベースの出納帳への記載となりがちなので)。

実際にお菓子仕入業者はどうしているのか?

実際にお菓子を仕入れる業者の方が補充しているシーンに立ち会ったことがあります。
流れとしては以下のとおりです。

・訪問先の企業にある冷蔵庫内の在庫をバーコードスキャナで品種ごとに読み取り、数量をハンディ端末に入力する。
・適当に商品が入った補充用お菓子の中から補充するものを決め、そのアイテムのバーコードを読み取り棚に補充する。

いずれにせよ、大量の商品補充を最適にスピーディに行うためには、やはり「バーコードスキャナでの管理」に落ち着くようでした。

個人/企業で自前で構築するには?

Excelで管理することを前提とするのであれば、期首在庫と期末在庫を設定し、Excelで記録しておくだけでも簡単な収益管理はできます。
自社で構築することのメリットは、やはり補充するアイテムを自由に選択できること、そしてどこでも設置できることです。近所のお弁当屋さんの弁当を並べてもいいし、スーパーで安く仕入れたカップラーメンを大量に陳列することもできます(お菓子専門のところだとカップ麺は扱っていない・取り扱いが非常に少ないところもあります)。

ただ、先ほどお伝えした在庫管理の問題があります。

在庫管理を解決するシステムはいくつかあります。
以下、紹介します。

方法1. POSレジアプリを導入する

入力を従業員ができるというのであれば、AirレジやスマレジといったPOSレジを導入するのもありでしょう。これらは無料で使用できますので、簡単な商品管理には便利です。
バーコード入力にも対応している(ただし、スキャナが高いですが…)ため、スムーズなお会計も実現できます。
ただし、販売の度にきちんとマスタ登録をしなくてはならないこと、また店員が入力する画面を従業員に触らせるため少々UIが変…というデメリットはあります。

方法2. 専用在庫管理アプリを使用する

棚卸ベースで売上を管理する社内コンビニや野菜直売所の業態に向けて、Kvitancoでは「ボックスチェック」というiPhoneアプリを開発・ローンチしています。
このアプリを使用することで、仕入れ・棚卸を(携帯内蔵カメラを使った)バーコードスキャナで手軽に実現することができます。また、仕入れ原価の管理や、袋/まとめ買いの際に原価を1個当たりにブレークダウンする機能も持ち合わせています。

あなたの組織に合った方法で最適な社内コンビニを

いかがでしたでしょうか。自社で構築することは手間もかかる話ではありますが、社内に飲食/休憩スペースがあるというだけで自然とコミュニケーションが生まれる場所を作ることができます。実際、コワーキングスペースの多くでこのようなシステムが導入されています。

ぜひ、皆様の職場などでも検討してみてはいかがでしょうか。

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