レジの導入ー。飲食店をやっている店はもとより、商店にはかならずある、ありふれたシステム。

でも、なぜか電卓と帳簿を使っているところは少ない。なんで、そんな簡単なものではいけないのか?

在庫管理が大切な商売という仕事。在庫管理とPOSレジ導入のメリットについて、改めてまとめてみました。

1、在庫は毎日同じ量で減って行くわけではない。

なにを当たり前のことを偉そうに…。そんな声が聞こえてきそうだが、実際にこのことをデータで、明確に意識できている人は少ないと思う。いや、私もそこまで意識できていなかった。

昔ホテルで在庫管理を考えることがあった。その際に大事になってきたのが「最大でどれくらいのお客様が到着されるのだろうか?」という予測だった。それも、どういう人が、どういう備品を使うのか、といったところまで考えなくてはならない。

※アメニティをつかわない人だっているのだ!

倉庫の在庫は少ないに限る。足の踏み場がなくなり、ものに囲まれて過ごすのは精神的に来るし、どうせ買うなら高いときのまとめ買いではなく安い時のまとめ買いに限る(在庫を抱えすぎていたらまとめ買いなどできないし、そもそもまとめ買いしたものをどれくらいの期間で使うのか分からなければ、在庫も使用期限/消費期限を超えて結局捨てることにもなりかねない)

正確な使用量を把握することは大変だが、経営を強力に助けてくれる一歩ともなりうるのだ。

2、注文すればすぐに在庫が来るわけではない(業者を急かさせる以外の方法で!)

「明日までに送ってほしい!」などと言われる側の気持ちを考えたことはあるだろうか。即配をやっている業者でさえ、面倒くさいと思うものではないだろうか。それがさらに商品にいちゃもんをつけるようなお客様だったら…。取引をやめたいなどと思われてしまうことにもならないだろうか。

それだけではない。即配にすると、物価がかなり高くなることが分かっている。

例えば、印刷業界。チラシが1000部足りない…と思った際に、7日納期と即日納期で頼むのを比較すると、実に2倍ほどの価格の開きがあるのだ!

本当に急ぎの際には仕方がないが、在庫管理をしっかりしていれば必要な物品が足りなくなるような事態も防げる。業者にとっても従業員を酷使しなくて済むようになり、全員がハッピーになれるに違いない。

3、不正防止

最大の万引犯は、ホームレスでも飢えた小学生でもなく、従業員なのだという。

「ちょっとくらいはいいじゃん」などと商品を(監視カメラなどないところで)とり、本来使用できたはずの在庫が私物となってしまうリスクをPOSレジは防ぐことができる。時間帯ごとにレジ締めをし、在庫管理を実行することで、誰か特定の人が出勤するシフトで在庫が著しく狂う、などの分析を行うことが可能だからだ。

また、万引とまでいかなくても、どこに置いたか分からない、ということがあると思う。

POSレジで管理していれば、在庫の量がわかり、例えば残っていたのが1ケース!といった際に、製品の入った段ボールを探そう、といった具合に収納状況などを考え、効率的に動くことも可能なのだ。
いかがだろうか。今までPOSレジを使っていた人もそうでない人も、改めてPOSレジの持つ「在庫管理」機能に着目し、より効率的な店舗経営を目指して欲しい。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください