コロナウィルス感染症などの影響で、昨今テレワークを検討される方が増えています。しかし「電話が(地方のため)クラウド化できない」「そもそもどうやればいいのかわからない」という方は多いのではないでしょうか。

そこで今回は、全国どこでも使える電話のクラウド化サービスについて紹介していきます。

ひかり電話を使用していることを前提に、多くの事業者が全国各地で電話のクラウド化を推進しています。

まず覚えていただきたいことが「固定電話はスマホでも取れるしパソコンでも取れるよ?」ということです。多くのコールセンターでヘッドセットをして電話を撮っている写真をご覧になられた方もいらっしゃると思います。一般的にはパソコンの中のアプリケーション(Skypeのような物。AgePhoneなど)で電話を受けているケースが日に日に増えています。

パソコンやスマートフォンで電話をとることのメリットは「いろいろなアプリケーションと連動できる」「場所を選ばない」「無駄な装置・配線が不要ですっきりする」という点です。CTIと呼ばれるシステムなどを使用することで「今かけてきた方はどんなお客様なのか?」が名前だけではなく詳細情報まで表示されるようになります。また電話線がつながっていなくてもいいので、在宅や外出先でWiFiさえ繋がっていれば、パソコンやスマホ上で会社にいるのと同じ番号で電話をとることができます。

既存番号を引き継ぐのに必要な装置とは?

既存番号を使用して社外でも取れるようなPBXを利用するには、以下の4つの方法があります。

  • PBX業者に外線番号を預かってもらう(PBX事業者に番号を形式的に譲渡する)
  • 自社の電話終端装置(NTTの装置)に電話転送装置を装着する
  • 電話を転送してクラウドに投げる。

それぞれのデメリットについては、次の図を見ていただくと分かるとおり、方法の1か2をとることがコスト面で優れています。
今回は、自社の電話終端装置に電話転送装置を設置するパターン(2番目)について、紹介したいと思います。

複数人で電話に出たいなら、まずは電話番号をクラウドで使えるように転送装置をつけましょう

「家庭用電話機だと同時に一人しか出られない」「もうそろそろ複数人で電話に出られるようにしたい」と思ったら、PBXの購入かクラウド電話の導入を検討しましょう。この記事はクラウド電話を紹介する記事なのでクラウド電話に絞って話をすると、電話終端装置の下にUSBまたはLANケーブルで転送装置を設置することで複数人で同時に電話が出られる状態となります。

Twillioであれば外部(オフィス)にSIP転送サーバを設置することで、050番号ではなく03や098などの一般の市外局番を利用することができます。

クラウド化方法

拡張性を持たせたいなら…電話クラウド接続+クラウドPBXの2つを併用して

クラウドPBXにもいくつかの種類がありますが「PBXをエンドユーザーが触って自由に変更できるか?」が大きな分岐点になります。例えば将来的にIVR(自動音声応答システム)を使用して顧客対応(電話対応)を自動化したい!という場合にはTwillioというサービスを利用することをお勧めしています。
しかし、Twillioには03/06などの市外局番を利用できる仕組みが十分に整っていません。地方部に住んでいれば、Twillio単体で電話対応自動化の恩恵を受けることはできません。別途、クラウドへの電話転送のようなサービスを使用する必要があります。

例えば、フォースネット社が出している「v-BOX FC-GWサービス」を使用すると、月額8000円はかかりますが現在使用している外線番号を任意のSIPサーバ(Twillioのみならず、Asteriaなども可能)に転送することができます。

初期費用は約10万円かかりますが、クラウド転送対応可能なPBXを購入すると100万円ほどするケースも多くあります。固定の電話機もPBXより安い(PBX用だと5万円、IP電話用だと2万円程度)ので、BCP(災害時などにおける事業継続)とサービスレベルの向上を同時に実現することができます。

なお、フォースネット社のシステムを使う場合は、別途TwillioなどのクラウドPBX(クラウドテレフォニーシステム)を導入する必要があります。

クラウドPBXはTwillio以外にもたくさんあります。
IP電話はPBXに比べると安い上に利便性が高い

電話ゲートウェイを設置するパターン

一方、留守電のメール送信などの基本的な機能のみを搭載したサービスとして「モバビジ」や「CallConnect」といったサービスがあります。
これらのサービスはPBX〜市外局番電話番号まで、まとめて装置などを提供しています。操作性が簡単であることはメリットですが、台数が多い場合には月額費用が比較的高額となること、自動音声システムなどの高度なIVRフローには非対応となっている事業者が多いのが難点です。また、専用の電話クライアントを使用しないと電話を受けられないものもあります(最も、それを条件として他の電話よりクリアな音声を届けられる…という製品がほとんどです)

高音質なIP電話ができると話題の「モバビジ」( https://www.mobabiji.jp/ )

クラウド対応のPBXソフトウェアを設置する

今まで電話のクラウド転送の話をしましたが、電話を社外でも取れるようにソフトウェアでPBXの機能を実現した物もあります。

例えば、MAHO-PBXというサービスは、少人数であれば無料で利用することができるクラウドPBXサービスです。PBX本体を購入しても20万円ほどですみ、合わせて在宅勤務者などへの電話機能提供ができるので、一つの選択肢としては検討に値すると思います。

https://www.ate-mahoroba.jp/maho_pbx/

まとめ: クリティカルなシステムだからこそゲートウェイは保守に入りましょう

ここまでSIPサーバを構築する(SIPサーバに転送する)ことで既存電話番号を社外でもそのまま使用できるようにする方法について紹介して参りました。「電話をかけてくるやつとは仕事しない」などと豪語する方もいらっしゃるものの、やはり多くの方にとって電話で話して解決できる、というのは安心する物だと思います。メールだけで解決するから窓口閉じちゃえ…となるのではなく、電話をクラウド化するなどして今までと同じ環境で自宅でも働ける環境を作りましょう!

最後に。電話のゲートウェイは素人が触ってすぐに直せるようなシステムではありませんし、ミッションクリティカルで繊細な(通信が乱れるとインターネットと違い、全く使い物にならなくなる)システムです。ですから、ぜひ電話の転送装置や電話アダプタは保守サービスに入りましょう。間違っても会社の電話のゲートウェイをOSSで…というのは、情報システム部員が充実している企業をのぞきお勧めできません。

ぜひ今回ご紹介したサービスを検討して、新しいライフワークスタイルを実現できる会社にしていきましょう。

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